質問 1: 骨材の最大粒径に関する問題
コンクリートに使用される骨材の最大粒径がコンクリートの性質に与える影響について、以下のうち正しいものはどれですか?
- 最大粒径が大きいほど、ワーカビリティが向上する。
- 最大粒径が小さいほど、コンクリートの圧縮強度が高くなる。
- 最大粒径が大きいほど、単位水量を減らすことができる。
- 最大粒径の大きさは、コンクリートの耐久性に影響を与えない。
解説:
適切な選択肢は3です。最大粒径が大きい骨材を使用すると、コンクリートの単位水量を減らすことが可能になります。これは、大きな粒径の骨材がより少ない表面積を持つため、水の量を減らしても適切なワーカビリティを維持できるためです。選択肢1は誤りで、通常は最大粒径が大きいほどワーカビリティが低下します。選択肢2も誤りで、最大粒径が小さいと圧縮強度が必ずしも高くなるとは限りません。選択肢4は誤りで、最大粒径はコンクリートの耐久性にも影響を与えることがあります。
質問 2: 骨材の含水率に関する問題
骨材の含水率がコンクリートの品質に与える影響について、以下のうち不適切な記述はどれですか?
- 骨材の含水率が高いと、コンクリートミックスに必要な水の量が減少する。
- 骨材の過剰な含水率は、コンクリートの強度を低下させる可能性がある。
- 含水率が高い骨材を使用すると、コンクリートの硬化時間が短縮される。
- 含水率が高い骨材を使用する際には、ミックス設計で水量を調整する必要がある。
解説:
不適切な記述は3です。骨材の含水率が高い場合、コンクリートの硬化時間が短縮されるわけではありません。むしろ、含水率が高いとコンクリートミックスに過剰な水が加わり、ミックスの水セメント比が変化し、最終的な強度や耐久性に影響を及ぼす可能性があります。選択肢1、2、4は適切な記述です。
質問 3: 骨材の粒度分布に関する問題
コンクリートに使用される骨材の粒度分布が適切でない場合、どのような問題が発生する可能性がありますか?
- コンクリートのワーカビリティが向上する。
- コンクリートのセグリゲーション(材料分離)が生じやすくなる。
- コンクリートの水セメント比が自動的に調整される。
- コンクリートの熱発生が減少する。
解説:
正しい選択肢は2です。骨材の粒度分布が適切でない場合、特に過剰な細粒または粗粒が存在する場合、コンクリートのセグリゲーション(材料分離)が生じやすくなります。これは、異なるサイズの骨材が均一に混ざり合わないために起こり、コンクリートの均一性と強度に影響を与えます。選択肢1、3、4は誤りです。適切な粒度分布はワーカビリティの向上に寄与しますが、不適切な分布では逆の効果があります。また、水セメント比や熱発生に自動的な調整は行われません。