コンクリート技士の合格率UP過去問(7)骨材含水状態|勉強法サイト

絶乾

今回は、コンクリート技士試験、もっというと、
それこそ、一級建築士の問題としても、みたことがあるような問題です。



今回骨材の含水状態に関しても、
図を一度でもみて、理解している人であれば、
この系統の問題は確実にとけます。



つまり、今回の問題も、知っていれば解ける、
ようは、合格率が確実にあがる知識です。


■コンクリート技士過去問題(7)

(1)~(4)の言葉をあらわす、
骨材の含水状態をあらわした模式的な図として、適当なのは、
それぞれどれか?W1、W2、W3、W4の中から選べ。




*なお、図中の実践の円は骨材粒子を、また、斜線部は水分をあらわす。

W1
絶乾状態

W2
気乾状態

W3
表乾状態

W4
湿潤状態

(1)絶対乾燥状態(絶乾状態)
(2)表面乾燥飽水状態(表乾状態)
(3) 湿潤状態
(4)空気中乾燥状態(気乾状態)

■(1)絶対乾燥状態(絶乾状態)

この絶対乾燥状態をあらわしている
模式的な絵は、
W1
絶乾状態

これが正解。
斜線部が水分を表している中、
この絵は、まったく斜線部分がありません。



つまり、まったく水分がない、
だから、絶対乾燥状態(絶乾状態)となるのです。



数字的な理論としては、
『材料内部の空隙に100℃~110℃の温度で蒸発する水が
 存在しなくなるまで乾燥した状態のこと』
となっています。



結局は、水分がまったくないということになります。^^

目次にもどる

■(2)表面乾燥飽水状態(表乾状態)

この表面乾燥飽水状態とは、
骨材にめいいっぱい、水分が含まれた状態をいいます。
ただし、余分な表面水はない状態です。
この状態をあらわしている模式図は、W3となります。
表乾状態

ちなみに、もうすこし、
理論的に書くと、表面乾燥飽水状態とは、
『骨材の表面水がなく、骨材粒の内部の空隙が、すべて水で
満たされている状態』となります。

目次にもどる

(3) 湿潤状態

この状態は、骨材中に含まれきれずに、
表面も水分で濡れている状態です。
これを表している模式図は、W4となります。



これはイメージでもわかりますが、
一度も見てないと、わからないものです。
しっかり見ておぼえておきましょう。

W4
湿潤状態

目次にもどる

■(4)空気中乾燥状態(気乾状態)

これは、骨材中に水分がある程度ふくまれた
状態をさします。



ですから、模式図でも、
表面には、水分がないが、
内部には水分がある状態を表しているものとなります。
答えは、W2となります。

W2
気乾状態

目次にもどる

さて、W1からW4がわかったら、
最後は、過去にも出題された問題です。



上記ででた、W1~W4をそれぞれの状態のときの
質量と考えると、表面水率を求める式は
どのようなものになるか、答えなさい。

・・・

・・・

できましたか?
もう少し待ちます。。

・・・

・・・

さて、答え合わせです。
表面水率とは、骨材に含まれる水分のうち、
表面にある水分だけをさすことから、

(W4-W3)/W3 これが、表面水率となります。

しっかり、模式図とともに理解しておきましょう。

<<コンクリート技士試験概要>>

1.コンクリート技士試験 効率合格勉強法 まず過去問【1日目】

2.コンクリート技士試験の解答時間と試験時間

3.コンクリート技士資格試験の難易度、合格率

4.コンクリート技士問題・解答速報(案)2018年合格点・難易度は?

5.やっておきたい!コンクリート技士の計算問題の特徴

<<最重要事項の確認>>

1.コンクリート技士試験過去問ポイント 【アルカリシリカ反応抑制】

2.コンクリート技士試験過去問ポイント 【セメントの種類】

3.コンクリート技士試験過去問題ポイント【材料】

4.コンクリート技士試験過去問題ポイント【高流動コンクリート】

5.コンクリート技士試験過去問題ポイント【乾燥収縮】

6.コンクリート技士試験過去問題ポイント 【塩化物イオン許容値】

<<合格率をあげる過去問>>

1.コンクリート技士の合格率を上げる過去問(1):少量混合成分

2.コンクリート技士の合格率を上げる過去問(2):早強セメント

3.コンクリート技士の合格率を上げる過去問(3):中庸熱セメント

4.コンクリート技士の合格率を上げる過去問(4):低熱セメント

5.コンクリート技士の合格率を上げる過去問(5):粗粒率

6.コンクリート技士の合格率をあげる過去問(6):フライアッシュ

7.コンクリート技士の合格率をあげる過去問(7):骨材含水状態

8.コンクリート技士の合格率を上げる過去問(8):コンクリート補強材(鋼材)

* 合格率7割の試験に合格するための方法