コンクリート技士試験過去問題ポイント【乾燥収縮】
コンクリート技士試験においてよく出るものに
乾燥収縮の問題があります。
コンクリート技士試験における
乾燥収縮の問題では
『セメントの比表面積が大きい場合には
乾燥収縮は大きくなる』
こういった問題も良く出題されます。
この項目は材料の知識があると、
若干わかりにくい部分がすっと頭の中に入ってきます。
比表面積が大きいということは
一般的にはコンクリート強度が大きくなります。
それをイメージすると
乾燥収縮も大きくなるのでは?
ということが想定されます。
強い強度のコンクリートのほうが、
クラックが現れることが多いように経験的にも思います。
こんな風に過去問の解答を
前に出てきた知識と結び付けて
内容を理解しておくと、
実際の試験でも落ち着いて解くことが
できると思います。
ところでそもそも、なぜ乾燥収縮するの?
コンクリートの内部には硬化したあとも、多くの水を含んでいます。
実際、水があるからこそ、次第にその水とセメントが反応することで、
コンクリートの強度が日がたつにつれて増していくのです。
この内部にある水が乾燥して、蒸発するとその水の分だけ
体積の減少が生じるのですが、それにともない、
コンクリートに収縮力がはたらくようになります。
もともと、この収縮力にともなうコンクリートの引張強さは、
圧縮強さの1/10~1/12といわれるように、
かなり小さいため、引張力にたえられず、
乾燥収縮によるクラックが生じるのです。
コンクリート乾燥収縮のまとめ
今回、乾燥収縮とセメント比表面積との関係からはじまり、
なぜ、乾燥収縮するのか?まで学びました。
こうしたことは、
単なる丸暗記だと、
引っ掛け問題もありますので、
他の選択肢にまどわされてしまう可能性が大です。
コンクリート技士の試験は
過去問からの出題も多いので、丸暗記でもよいのですが、
今回学んだように自分なりに理解していくことが
試験後にも役立ちますし、
簡単なひっかけ問題に引っかからなくなります。
まだ、試験日まで
時間はあると思いますから、
こうした勉強方法にも、すこしこだわって
コンクリート技士試験に必要な知識を学んでいきましょう。
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