コンクリート技士の合格率を上げるためにやっておきたい過去問(6)混和材|勉強法サイト
<<http://www.sakata-power.co.jp/introduction03.html より引用>>
コンクリートの性質に与える各種混和材の効果に関する
次の一般的な記述は正しいか?それとも、不適当な記述か?
(6)フライアッシュには、ポゾラン活性によって
強度を長期にわたって増加させる効果がある。
この問題では、フライアッシュがなにか?
そして、
ポゾラン活性とはなにか?
以上2つがわかれば解けます。
■フライアッシュとは?
フライアッシュとは
石炭の灰の粒子です。
もう少し詳しくかくと、
石炭火力発電所で、燃焼させられた石炭は、溶融状態になり、
粒子状の灰となります。この粒子がボイラの出口で温度が低くなることに伴い、
球形微細粒子となるのです。
この球形微細粒子が、石炭火力発電所の電気集塵器にあつめられます。
これが、フライアッシュなのです。
フライアッシュが製造される過程は、
下記のとおりです。
<<http://www.japan-flyash.com/process.html より引用>>
辞書によれば、
自身には硬化する性質はないが、水酸化カルシウムと
容易に化合して、不溶性かつ硬化性を有する化合物を生成する成分
を多量に含有するセメント混合材を総称する。
とあります。
つまり、ポゾラン活性とは、
水に溶けにくく、かつ、セメントを固くさせる性質のある
混和材をいうのです。
この問題でいうと、
フライアッシュがあることで、
セメントを固くさせる性質があるということです。
■正解は?
というわけで、今回の問題
フライアッシュには、ポゾラン活性によって
強度を長期にわたって増加させる効果がある。
という記述は、『 ○ 』となります。
しかし、こうしたポゾラン活性とはどのような仕組みで
なるのでしょうか?ちょっと調べてみました。
■ポゾラン反応
ポゾラン反応とは、コンクリートの混和材として、
フライアッシュを使用した場合、ガラス状のシリカ(SiO₂)
やアルミナ(Al₂O₃)がセメントの水和によって、
生成される水酸化カルシウム(Ca(OH)₂)とすこしずつ反応して、
カルシウムシリケート水和物など、セメントの水和生成物と類似した
化合物となるのです。
具体的には、下記の表です。
このように意味からも
なるほど!と理解しておくことは重要です。
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