コンクリート技士の合格率を上げるためにやっておきたい過去問(5)粗粒率
今回は、まずはコンクリート技士試験の中でも
よく出題されるふるいに関する問題です。
こうした知っていれば解ける問題を確実に勉強しておくと
合格率は確実にあがります。
■粗骨材の粗粒率とは?
ふるい分けにおける
粗粒率とは、『 80、40、20、10、5、2.5、1.2、0.6、0.3、0.15mmの網ふるいの1組を用いて、ふるい分けを行った場合の、
各ふるいを通らない全部の試料の百分率の和を100で除した値。』です。
というわけで、
今回の場合、表の数字から、11+50+90+95+98+100+100+100=644
644÷100=6.44
となります。
要は、この粗骨材の粗粒率においては、
25mm、15mmのふるいの数字は使わないというところが
ポイントです。
つまり、5が付く数字の部分ですね。
こうしたポイントを覚えておくと、
確実にコンクリート技士試験において点がとれます。
■最大寸法とは?
この最大寸法も数字をしっかりおぼえておくと、
確実に点がとれます。最大寸法とは、
【 質量で骨材の90%以上が通るふるいのうち、最小寸法のふるいの呼び寸法でしめされる粗骨材の寸法。】
つまり、表で行くと、20のふるいでは、89%しか通っていないので、
不可である。つまり、25mmのふるいであれば、
90%以上の骨材がふるいをとおっているので、それが正解の最大寸法となります。
ということで、今回の粗骨材の最大寸法は、
25mmとなります。
ポイントは、質量で90%以上とおるふるい
というところがポイントです。
■正解は?
というわけで、今回の問題
下表は粗骨材のふるいわけの試験結果である。粗粒率と最大寸法に関する次の
組み合わせのうち、正しいものはどれか?
(1)粗粒率は、6.44で最大寸法は20mmである。
(2)粗粒率は、6.44で最大寸法は25mmである。
(3) 粗粒率は、6.69で最大寸法は20mmである。
(4)粗粒率は、6.69で最大寸法は25mmである。
の答えは、(2)で、
6.44と、25mmの組み合わせが
『 ○ 』となります。
■ちなみに細骨材の粗粒率は?
ちなみに、下記の表にて、細骨材の粗粒率を
考えてみましょう。
粗粒率の考え方は全く同じです。
簡単に言うと、粗粒率は、小さくなります。
ふるいに残る量が減るのですから、
粗粒率も小さくなるという理屈です。
このように意味からも
なるほど!と理解しておくことは重要です。
また、あらためて、
ふるいは、25mmと10mmは
含まないということも合わせて復習しましょう。
今回の場合、表の数字から、1+15+39+61+83+97=296
296÷100=2.96
こたえは、2.96になりますね。
これが細骨材の粗粒率となります。
こうしておぼえた知識を短い時間で
復習しておくことは、記憶の面でも重要です。
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