コンクリート技士の合格率を上げるためにやっておきたい過去問(2)
コンクリート技士の合格率を上げるためにやっておきたい過去問の
第二回目も、まずはコンクリート技士試験の中でも
はじめのほうに出題されるセメントの規定に関する問題です。
第一回でも記載しましたが、
セメントに関する知識をおさえると合格率は確実にあがります。
意外に細かい数値がポイントになるので、
しっかり暗記しておく必要があります。
■早強ポルトランドセメントの材齢とは?
ポルトランドセメントにおける
早強ポルトランドセメントの材齢とは、『JIS R 5210 』
の箇所で、『 1d、3d、7d、28d 』に関する記載があります。
つまり、早強ポルトランドセメントにおける、
材齢が1日目、3日目、7日目、28日目
における強度規定があるということです。
たしかに、早強ポルトランドセメントと、
うたっているのですから、初期に、強度の発現が保証されないと、
使用できないですからね。
そう考えると、
それだけで、早強ポルトランドセメントには、
材齢によって、圧縮強度の下限値があるというのは、
想定できそうです。
■圧縮強さの下限値の既定値は?
さて、上記で、早強ポルトランドセメントの材齢により、
圧縮強さが規定されているということを記載しました。
具体的に数字を確認していきましょう。
1d :10.0N/mm2以上
3d :20.0N/mm2以上
7d :32.5N/mm2以上
28d:47.5N/mm2以上
以上のようになっています。
一般に、柱壁などのせき板解体の基準が、
5N/mm2以上であることを考えると、
打設後1日で、10.0N/mm2以上を求めているというのは、
やはり、初期の強度がかなり高いことがイメージできます。
また、28日強度も、最低限の数値が規定値として
47.5N/mm2以上と、定められています。
コンクリートは、初期に強度がでてしまうと、
その後の強度の伸びが緩やかになるという特性があります。
おそらく、こうした事も踏まえて、
はじめの強度だけではなく、
最終的な強度の保証をするためにも、28日強度が、
47.5N/mm2以上と、設定されているのでしょう。
確実に合格をねらうのであれば、
こうした数値を意味も含めておさえておきましょう。
■正解は?
というわけで、今回の問題
(2)早強ポルトランドセメントでは、材齢1日の
圧縮強さの下限値が規定されている。
の答えは、4つの材齢において
下限値が規定されているわけですから、
『 ○ 』となります。
■ちなみに超早強セメントの規格値は?
ちなみに、おなじ JIS R 5210 をみていくと、
超早強ポルトランドセメントにおいて、
超早強ポルトランドセメントの規格値についても触れられています。
この規格値は、次のように記載があります。
1d :20.0N/mm2以上
3d :30.0N/mm2以上
7d :40.0N/mm2以上
28d:50.0N/mm2以上
普通ポルトランドセメントの
超早強セメントはさらに強度がアップしています。
1dつまり、1日強度で倍の20.0N/mm2
28dつまり、28日強度では、なんと、50N/mm2
じつは、この強度の違いは、
比表面積の違いによります。
反応面積が大きくなると、強度の発現も早くなるという理屈です。
早強セメントの比表面積が、既定値では、3,300cm2/g以上
超早強セメントの比表面積が、既定値では、4,000cm2/g以上
となっています。
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