質問 1: スランプ試験の目的

スランプ試験を行う主な目的は何ですか?

  1. コンクリートの圧縮強度を測定するため。
  2. コンクリートのワーカビリティ(作業性)を評価するため。
  3. コンクリート内の空気量を測定するため。
  4. コンクリートの耐久性を評価するため。

解説:

正しい選択肢は2です。スランプ試験は、フレッシュコンクリートのワーカビリティ(作業性)を評価するために行われます。この試験では、コンクリートの流動性と凝集性が測定され、施工現場でのコンクリートの取り扱いやすさを判断するために使用されます。選択肢1、3、4はスランプ試験の目的としては不適切です。


質問 2: スランプ試験結果の解釈

スランプ試験の結果、スランプ値が非常に高い場合、これは何を示唆していますか?

  1. コンクリートが過水和状態にある。
  2. コンクリートが適切な水セメント比を持っている。
  3. コンクリートが適切に混合されていない。
  4. コンクリートに過剰な空気が含まれている。

解説:

正しい選択肢は1です。スランプ試験でスランプ値が非常に高い場合、これはコンクリートが過水和状態にあることを示唆しています。これは、コンクリートの水セメント比が高すぎることを意味し、結果として流動性が高くなりますが、これは強度や耐久性の低下につながる可能性があります。選択肢2、3、4はこの状況を適切に説明していません。


質問 3: スランプ試験の制限

スランプ試験にはどのような制限がありますか?

  1. すべての種類のコンクリートに適用できる。
  2. 高流動コンクリートには適用できない。
  3. 空気量の測定には適している。
  4. 低いスランプ値を持つコンクリートの特性を正確に評価できない。

解説:

正しい選択肢は2です。スランプ試験は、高流動コンクリート(自己充填コンクリートなど)には適用できない場合があります。これは、高流動コンクリートの場合、スランプ試験によってその流動性やワーカビリティを正確に評価することが困難であるためです。選択肢1、3、4はスランプ試験の制限を正しく表していません。特に選択肢3は、スランプ試験が空気量の測定に適しているという誤った情報です。