【2017年講習】コンクリート技士試験対策|過去問題と最新情報!②
今回も2017年度のコンクリート技士
の更新講習にて得た最新情報を中心に
まとめたいとおもいます。
改正されている三酸化硫黄の上限値
本日のはじめの話題は
普通ポルトランドセメントの
三酸化硫黄(SO3)の規格値の変更についてです。
何度もふれていますが、
コンクリート技士の試験では、
正確な知識が必要です。
数年前の、問題集の数値では、
三酸化硫黄の上限値の数値が、
3.0%だったからといって、
それを正解としているのでは、
不正解となってしまうのです。
正解は、2017年度9月現在
3.5%が上限値となっています。
なぜ、三酸化硫黄の上限値が3.5%以下となったのか?
この三酸化硫黄の上限値の改正は
なぜかを知っておきましょう。
これは、わたしの
おすすめのテキストでも
記載しているのですが、
暗記するにあたっても、
なぜ、その数字になったのか?
そうしたことを
考えることが重要なのです。
考えることで、
頭にも、芋づる式のように、
理屈、および知識が
積み重ねられるので、
結果的には、
正解を正確に暗記できるのです。
さて、今回の三酸化硫黄ですが、
下記のような理由で、
上限値が引き上げられています。
最近、クリンカー、、、
つまりセメントの生成過程で
つくられる粉砕して、セメントとなる前の塊
を作る際に、代替原料の
廃棄物・副産物の使用量の
増大にともなって、
そのクリンカー中にふくまれるC3Aの量が
増加傾向にあります。
このC3Aの増加に対して、
セメントの水和反応を考えると、
適度に三酸化硫黄の量を増やしたほうが
よいと言われています。
そのため、
水中膨張が問題にならない
範囲として、三酸化硫黄の規格値が
3.0%から3.5%へと
変更されているのです。
他のポルトランドセメントに関するC3A
ちなみに他の、
早強ポルトランドセメントや、
中庸熱ポルトランドセメント、
低熱ポルトランドセメントでは、
変更はなく、
それぞれ、
早強ポルトランドセメントは、
3.5%以下のまま。
中庸熱ポルトランドセメントは、
3.0%以下。
低熱ポルトランドセメントは、
3.5%となっています。
たかだか、0.5%の違いなのですが、
試験では、この0.5%に関して、
確実に覚えていた人と、
そうでない人で、
1点の差がつみあがります。
約2ヶ月半後のコンクリート技士の試験に
合格するには、そうした数字を
確実に抑えておく必要があります。
そのことを頭に入れて、
あと2ヶ月半勉強しましょう。